





2025年3月8日(土)小田原 SOGA BLENDでの「音楽ライブと二人芝居」公演は、心配された寒波と雪まじりの天候にもかかわらず、大盛況のうちに幕を閉じました。会場にいらしてくださった方々、支えてくださった方々に感謝しかありません。ありがとうございました。
この公演のきっかけは、今年1月31日に俳優の松田弘子さんから「国府津まで山内健司さんとの二人芝居を上演しにいきたい」とありがたいご相談メッセージをいただいたことからはじまりました。お二人は私が18歳のころ初めて入った劇団青年団の尊敬する先輩なのです。
「国府津のどこでやったら一番素敵だろう?」と考えて、2月9日にBLEND PARKで開催されたマルシェに来てくれた松田さんと一緒に、BLENDの杉山さんにご相談いたしました。SOGA BLENDのコワーキングスペースでのイベントに杉山さんが滞在されている期間があるので、その期間中に思い切って「やってみましょうか」と言ってくださいました。
そのまま松田さんとSOGA BLENDへ下見に。SOGA BLENDではカフェ「てらす」のゆきえさんがご相談にのってくださり、3人で開演時間などを決定。カフェ営業予定日でなかったにもかかわらずカフェもオープンくださることになりました。
音響をお引き受けくださった杉崎豊さんと榊衛さんは前日からの搬入とリハ、当日早朝からのサウンドチェックとゲネプロ、本番、撤収、搬出、翌日の片付けまで三日間お付き合いくださいました。
受付の手塚由利子さんは、車での送迎や英語での情報宣伝など、高いコミニュケーション能力でハイスペックに支えてくださいました。また、コーヒーやおむすび、絶品卵焼きなどで出演者とスタッフにエネルギーをチャージしてくださいました。
「やのこにょら」の衣装を担当くださった古谷友子さんは、SOGA BLENDのギャラリースペースにディスプレイされていた友子さん手作りの衣装にさらに手を加えてくださいました。まるで会場のマネキンが梅の精の力をえて動きだしたような、そんなイメージをお客様と共有できたなら幸せです。
かわいらしい「やのこにょら」イラストは靴下人形作家のナノダさんの作品です。ライブ中に演奏した面白い鉄の打楽器は、SOGA BLENDにもともとあった石川豊花さんのアート作品です。SOGA BLENDには石川さんの創作楽器が他にもいくつか置いてあって自由に演奏して良いそうですよ。
これからも何か楽しい公演が実現しますように。引き続きどうかよろしくお導きくださいませ。
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【公演情報】
音楽ライブと二人芝居
2025年3月8日(土)11時開演/15時開演
会場:SOGA BLEND(小田原)
音楽ライブ『やのこにょら〜鍵盤と歌であむ音楽会』
鍵盤と歌の演奏:ひらたよーこ、矢野誠
二人芝居『忘れてしまったことなど』
出演:松田弘子、山内健司
詳細情報:
音楽ライブ
『やのこにょら〜鍵盤と歌であむ音楽会』
キーボードと歌の演奏:ひらたよーこ、矢野誠
〜音楽家・矢野誠とシンガーソングライター・ひらたよーこが鍵盤と歌で織りなすオリジナルの音楽をお楽しみください。萩原朔太郎、谷川俊太郎、永瀬清子、田村隆一、石垣りん、友部正人、岡部知子らの詩がオリジナルの歌になって演奏されます。
矢野 誠 yanomakoto.net
作曲家・編曲家・プロデューサー・ピアニスト。70年代初めより、鈴木慶一、細野晴臣、松本 隆、筒美京平らと活動。72年、いしだあゆみ、南 沙織、ブレッド&バターなどの作・編曲者としてデビュー。以降、喜納昌吉、吉田美奈子、矢野顕子、南 佳孝、石川セリ、あがた森魚らを手がけ、新たな音楽シーンを開拓。井上陽水、岡林信康、ムーンライダーズ、ユニコーン、サニーデイサービス等、多くのアーティストのアレンジ・プロデュースを手がける。90年よりソロ活動を開始。
ひらたよーこ unangepasse.net
シンガー&ソングライター、俳優。作曲家の父・筒井広志のもと音楽に親しんで育つ。1996年より「ことばをうたうバンド」あなんじゅぱすを主宰。作曲、歌、ピアノを担当。正岡子規から谷川俊太郎まで近現代の詩や短歌に作曲し、国内外で活動を展開。CD『旅人かへらず』『夜の江ノ電』『ベースボールの歌』をリリース。2009年より矢野誠とデュオユニットを結成。谷川俊太郎の詩を歌にしたCD『少年』『クレーの天使』をMIDIよりリリース。1984年から2011年まで劇団青年団に所属。国内およびヨーロッパ、北米等海外公演に出演。こまつ座、SPAC、海外演出家の作品にも多数参加。
二人芝居
『忘れてしまったことなど』
作・演出 荒悠平
出演 松田弘子 山内健司
フランス語 志村響
(日本語で上演します)
〜『忘れてしまったことなど』は、25分くらいの演劇作品です。登場人物は二人。声をはりあげるわけでもなく、日常会話のようで日常会話でないような会話が続きます。二人はなにしにここに来たのでしょうか。 「劇場でない場所でも舞台装置や舞台照明や音響設備がなくても、やりたい。パッと行ってサッとお見せしたい」というコンセプトの作品です。いままで、カフェ、稽古場、個人宅、教会、シェアハウスの庭などに出掛けていって公演してきました。出てくる人が二人しかいない短いお芝居なので、「演劇なんて見たことないよ」という方にも気軽に見ていただけるといいなと思います。お芝居が終わったあとは、なるべく観客のみなさんとお話しする時間を持つようにしています。もし話したいことや聞いてみたいことがあれば、ぜひ一緒におしゃべりしましょう。もちろん、すぐにお帰りいただいてもぜんぜん大丈夫です。
荒悠平
ダンサー。ダンス、演劇、小説、歌、等々いろいろやります。ここ数年で作演出等をした作品は大石麻央の作った彫刻を着て400才のサメになる『サメ日和』『400才』、マチコさんと山内さんの二人芝居『コココーラ』、小さな声での演劇『また会おうね』等々。2023年頃より”人が集まって何かを作ってみんな楽しい”をモットーに「荒悠平たち」を活動開始。『忘れてしまったことなど』はマチコさんと山内さんが芝居したいとウズウズしていたので「どんなことしたいですか?」と訊いて書いた演劇です。元気に駆け回る犬を眺めるような気持ちで見ていますが、元気に駆け回る犬を眺めるほど良いことはなかなかないのでこのお芝居があって本当に良かったなあと他人事のように楽しんでいます。
松田弘子
俳優。ニックネームは、マチコ。青年団、あなざ事情団、コココーララボ、ひとごと。などのユニットで現代口語演劇から観客参加型演劇、こどもとつくる舞台までさまざまな表現に挑戦し、スターリン(平田オリザ『ヤルタ怪談』)から天使(荒悠平『忘れてしまったことなど』)までを演じる。代表作は、コココーララボ『コココーラ』、青年団『東京ノート』、あなざ事情団『ゴド侍』など。映画『BAUS 映画から船出した映画館』(2025)、『義父養父』(2023)、『マリの話』(2023)、『ドライブ・マイ・カー』(2021)、『ほとりの朔子』(2013)などに出演。1983年、山内健司と知り合う。2016年、荒悠平と知り合う。
山内健司
俳優です。4年前に東京から兵庫県豊岡市に移住しました。新しい大学をつくることに夢を感じて、兵庫県立芸術文化観光専門職大学の教員をしています。今の家は玄関から30メートルに登山口があり、東西7キロ南北5キロくらいの裏山を独占して、毎日登っています。俳優と登山が両立する日常生活は絶対にできないと思っていましたので、とてもハッピーです。演劇の姿が、コロナにかけて決定的に変わったと感じています。この時期にコココーラという素敵な人々のコレクティブで活動できたことは、とてもよかったです。コココーラとおなじく、荒くんが書いたこの短いお芝居で、私たちのいろんな未来を探っています。いろんな仲間を探しています。
SOGA BLEND
〜小田原市下大井にある田園と梅林に囲まれたコワーキング・コミュニティーカフェ・アップサイクルLAB複合施設。2023年に旧「曽我支所」が新たな憩いの場として生まれ変わりました。ゆったりした時間が流れるフリーな仕事場「SATOYAMA COWORKING」、畳と縁側と笑顔でつながるコミニティーカフェ「てらす」、古道具や不用品をアーティストがリメイクして展示販売する「アップサイクルラボ&ギャラリー&ストレージ&ショップ」、無料貸し出しの本屋「KURUKURU BOOK」など、懐かしくて新しい創造力に満ちた多彩な空間をお楽しみください。
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